標準的な8デックのシューでは、バンカーが勝つのは約45.86%、プレイヤーが約44.62%、タイが約9.52%です。バンカーのほうが勝つ頻度が高いため、バンカーベットが勝ったときの配当は等倍ではなく0.95:1(5%のコミッション)になります。このコミッションを差し引いても、バンカーはテーブルで最もコストの低いベットで、ハウスエッジは約1.06%、プレイヤーは約1.24%です。タイベットは通常の8:1の配当で、エッジが約14.4%あります。
これらの数字はよく知られていますが、なぜそうなるのか、そしてテーブルでのお金にとって何を意味するのかは、あまり説明されていません。このガイドでは、その両方を、ご自身で確かめられるように計算を示しながら解説します。
3つの結果と、それぞれが起こる頻度
バカラのラウンドは、必ず3通りのいずれかで終わります。8デックのシューでの長期的な頻度は次のとおりです。
| 結果 | 確率 | タイを除いた場合 |
|---|---|---|
| バンカーの勝ち | 45.86% | 50.68% |
| プレイヤーの勝ち | 44.62% | 49.32% |
| タイ | 9.52% | – |
タイの場合、バンカーとプレイヤーへのベットは返却されます(プッシュ)。そのため、2つのメインベットのどちらを選ぶかを考えるときに重要なのは右の列です。勝敗が決まったラウンドのうち、バンカーは半分よりわずかに多く勝ちます。
バンカーのほうがよく勝つ理由
どちらのハンドも決められたドローのルールに従い、判断する場面はありません。違いは順番です。プレイヤーのハンドが先に動き、ルールは単純です。合計が0〜5なら3枚目を引き、6か7ならスタンドします。バンカーのハンドは後に動き、そのルールはプレイヤーの3枚目のカードを考慮に入れます。たとえば、バンカーが3の場合は、プレイヤーの3枚目が8でない限り引きます。バンカーが6の場合は、プレイヤーの3枚目が6か7のときだけ引きます。
ルールブックが判断を決めているとしても、より多くの情報を持って動けることは有利です。このわずかな情報の差が、45.86%と44.62%の差の源です。これは連勝やパターン、特定のシューの性質ではなく、ルールそのものに組み込まれており、すべてのハンドに当てはまります。
5%のコミッション:100ドルでの計算例
もしバンカーの配当が等倍なら、バンカーベットはプレイヤーにとって期待値がプラスになり、どのカジノも提供できません。5%のコミッションが、このプレイヤー側のわずかな有利を、ハウス側のわずかなエッジに変えています。100ドルのバンカーベットについて、1ハンドあたりの長期的な計算は次のとおりです。
- 45.86%の確率でバンカーが勝ち、95ドルの利益(100ドルの勝ちから5ドルのコミッションを引いた額)を受け取ります:0.4586 × $95 = +$43.57。
- 44.62%の確率でプレイヤーが勝ち、100ドルを失います:0.4462 × $100 = −$44.62。
- 9.52%の確率でタイとなり、ベットは返却されます:$0。
これらを合計すると100ドルのベットあたり約−1.06ドルとなり、ハウスエッジは約1.06%です。コミッションがちょうどゼロなら、同じ計算でお客様側が約+1.24ドルになります。どちらにもエッジが生じない損益分岐のコミッションはおよそ2.7%で、実際に徴収される5%がハウスの利幅になっています。
バンカーの勝ちをその場で0.95倍で支払うテーブルもあれば、コミッションを累計して後で精算するテーブルもあります。オッズへの影響は同じです。
プレイヤーベット:1.24%、コミッションなし
プレイヤーベットの配当は等倍で、コミッションはかかりません。100ドルでの計算は、0.4462 × $100 = +$44.62 に対し、バンカーが勝ったときは 0.4586 × $100 = −$45.86 で、タイは返却されます。結果は100ドルあたり約−1.24ドルとなり、ハウスエッジは約1.24%です。
したがって、2つのメインベットの差は約0.18ポイントです。確かに差はありますが小さく、10ドルのベットなら1ハンドあたり2セント未満です。等倍の配当が好きだからプレイヤーにベットするというのも、まったく妥当な選択です。長い目で見ると、ほんの少しコストが高くなるだけです。
タイベット:エッジがこれほど高い理由
タイは約9.52%の確率、およそ10.5ハンドに1回の割合で出ます。公平なベットにするには、配当が約9.5:1である必要があります。通常の配当は8:1です。
- 8:1 の場合:0.0952 × $800 − 0.9048 × $100 = 100ドルあたり約−14.36ドル、ハウスエッジは約14.36%です。
- 一部のテーブルで提供されている 9:1 の場合:100ドルあたり約−4.84ドル、ハウスエッジは約4.84%です。
9:1 であっても、タイはバンカーやプレイヤーの何倍もコストがかかります。8:1 なら13倍以上です。だからこそ、テーブルのインフォパネルでまず確認すべきなのがタイの配当なのです。
ノーコミッションのテーブル:何が変わるのか
ノーコミッションのテーブルでは、バンカーの勝ちは等倍で支払われますが、(最も一般的な形式では)バンカーが合計6で勝った場合は1:2の配当になります。バンカーが6で勝つのは全ハンドの約5.39%です。100ドルでの計算は次のとおりです。
- 6以外の合計でバンカーが勝つ(約40.47%):+$40.47。
- 6でバンカーが勝つ(約5.39%)、配当は半分:+$2.69。
- プレイヤーが勝つ(44.62%):−$44.62。
合計は100ドルあたり約−1.46ドルです。つまりノーコミッションのテーブルでは、バンカーのエッジが約1.06%から約1.46%に上がり、プレイヤーベットは1.24%のままです。これらのテーブルでは2つのメインベットのうちプレイヤーのほうがコストが低いということになり、経験豊富なプレイヤーでも驚く方が少なくありません。ほかにもノーコミッションのルールはいくつかあり、それぞれエッジが異なります。各形式の比較は、スピード、スクイーズ、ノーコミッションのテーブルのガイドをご覧ください。
1回のセッションで見たエッジの意味
ハウスエッジは、非常に多くのハンドを重ねたときの平均値です。一晩の結果は、この値を大きく上回ったり下回ったりします。この振れ幅こそがゲームを面白くしています。それでも長い目で見れば、支払うことになるのはこの平均値なので、パーセンテージを金額に置き換えてみると役立ちます。
毎回20ドルの定額ベットで、1時間に70ハンド(ライブテーブルでのゆったりしたペース)の場合を考えてみましょう。
- 常にバンカー(コミッションありのテーブル):70 × $20 × 1.06% ≈ 1時間あたりの期待コスト$14.80。
- 常にプレイヤー:70 × $20 × 1.24% ≈ 1時間あたり$17.40。
- 常にタイ(8:1):70 × $20 × 14.36% ≈ 1時間あたり$201。
ここから2つの教訓が得られます。バンカーとプレイヤーのどちらを選ぶかは、タイに賭ける習慣があるかどうかに比べれば、はるかに小さな問題です。そして、ハンド数はベット額と同じくらい重要です。同じ20ドルでも、1時間あたりのハンド数が多い速いテーブルでは、その分だけコストが増えます。同じ予算で長く楽しみたいなら、どちらのサイドを選ぶかよりも、ベット額を小さくするか、テンポの遅いテーブルを選ぶほうが効果的です。
サイドベット
ほとんどのライブテーブルでは任意のサイドベットが用意されています。たとえばプレイヤーペアやバンカーペア(ハンドの最初の2枚がペアになる)、スタジオ独自のハンドの合計や勝ちの差に賭けるベットなどです。ハウスエッジが高くなるのはサイドベットです。8デックのシューで11:1の配当のペアベットはエッジが約10.4%あり、勝ちの差に賭けるタイプのベットの多くも同程度です。正確な配当、ひいてはエッジは、スタジオやテーブルによって異なります。気になるサイドベットがあれば、ベットする前にテーブルのインフォパネルで配当表と RTP を確認してください。
どんな戦略でも変えられないこと
バカラは判断のないゲームなので、ベットのエッジを変える戦略は存在しません。特に次の点を覚えておいてください。
- スコアボードや「罫線」は過去の記録であり、次のハンドを予測するものではありません。バンカーが続けて勝っても、プレイヤーが「そろそろ来る」わけではありません。
- ベッティングシステムが変えるのはベット額であって、エッジではありません。負けたら倍にする方法は、テーブルの上限や予算に達するまで、リスクにさらす金額を増やすだけです。
- プレイのコストは、エッジ × ベット額 × ハンド数です。使う金額をコントロールする最も効果的な方法は、ベット額とプレイ時間です。
コミッションありのテーブルでバンカーを選ぶことが、メインベットでプレイヤーにできる最善の選択ですが、それでも平均すると1ハンドあたり1ドルにつき約1セントを失います。バカラは有料の娯楽と考え、席に着く前に上限を決め、そう感じられなくなったときは当サイトの責任あるギャンブルのツールをご利用ください。プレイする準備ができたら、ライブバカラのテーブルでは各テーブルの配当をインフォパネルで確認できます。アカウント、入金、出金については FAQ をご覧ください。
よくある質問
バカラでは常にバンカーが最善のベットですか?
5%のコミッションがある通常のテーブルでは、そのとおりです。バンカーのハウスエッジは約1.06%、プレイヤーは約1.24%です。バンカーが6で勝った場合に1:2の配当となるノーコミッションのテーブルでは、バンカーは約1.46%に上がり、プレイヤーのほうがコストの低いメインベットになります。
バカラでタイになる確率はどのくらいですか?
8デックの場合、全ハンドの約9.52%、およそ10.5回に1回がタイになります。通常の8:1の配当ではタイベットのハウスエッジは約14.36%、9:1なら約4.84%です。
タイになると、バンカーやプレイヤーへのベットは負けになりますか?
いいえ。タイの場合、バンカーとプレイヤーへのベットは返却されます。勝つのはタイベットだけです。
カジノがバンカーの勝ちから5%を取るのはなぜですか?
バンカーのハンドは後に動き、タイを除いたラウンドの約50.68%で勝つからです。コミッションがなければバンカーベットはプレイヤーに有利になってしまいます。5%のコミッションによって、ハウスに約1.06%のエッジが生まれます。